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マラウイで風力発電をつくった少年の感動のノンフィクション本『風をつかまえた少年』

どうも、こんばんは~。最近このブログ、映画の話題ばかりだったので、もっと幅を広げたいな~と思い、今回はお勧めの本を紹介します!

本は、ウィリアム・カムクワンバ&ブライアン・ミーラー著『風をつかまえた少年』です。正確には、洋書のほうを読んだので"The Boy Who Harnessed the Wind"ですが。


風をつかまえた少年
風をつかまえた少年
posted with amazlet at 10.12.15
ウィリアム・カムクワンバ ブライアン・ミーラー
文藝春秋
売り上げランキング: 3303

(Amazonより)

アフリカの最貧国、マラウイを襲った食糧危機。食べていくために、学費が払えず、ぼくは中学校に行けなくなった。勉強をしたい。本が読みたい。NPOがつくった図書室に通うぼくが出会った一冊の本。『風力発電』。風車があれば、電気をつくれる。暗闇と空腹から解放される。――そしてマラウイでは、風は神様が与えてくれる数少ないもののひとつだ。


作者であるマラウイ人のウィリアム・カムクワンバくん(現在23歳)の半生をたどった感動の実話。「感動の実話」って言えばいいと思って……! たった80ドル程度の学費が払えなかったために学校に行けなくなったウィリアムが14歳のときに独学で発電用風車をつくり、村に電気をもたらし、そのことがジャーナリストたちの注目を集めてTEDでスピーチすることになって、そのスピーチに実業家らが感動して援助をうけられるようになって人生が一変するサクセスストーリーです!

BBCワールドニュースに記事がありました→ 【風車をつくった少年の大きな翼――アフリカ・マラウイ】

日本語版ウィキペディアやYouTube動画があって驚きました。動画を見ればもっとイメージわきますか。


2007年(当時19歳)にTEDでスピーチしたとき。"I try, and I made it"と言うと、観客が拍手喝采します。

TEDで名前を検索すると、ほかの動画も見られます。

自伝なのでウィリアムくんの目を通してマラウイの文化や政治、大飢饉が語られるんですが、彼が健気ないい子で、読み進めるにつれて応援したくなってくるんです。飢えで苦しむところはページをめくるのが辛くなりますよ……。飼い犬との悲しいエピソードなんか、戦時中の日本みたい(実際には知らないけど)。

学校に行けなくなってもウィリアム少年は腐りません。「ここで勉強をやめると将来父親のような農夫になって、天候や政治腐敗に自分の人生が振り回されてしまう!」と思って、いつ復学しても遅れを取らないように独学しました。偉い!

この発言は父親をけなしてるわけではありません。天気とか自分の意志ではどうにもならないことで餓死するかしないか決まる、貧しいままだと結婚もできない、そのうえ政府の助けは当てにできない、など様々な事情が背景にあります。「勉強をしたい。本が読みたい」気持ちは、自分の可能性を広げたいからなんですね。

ウイリアムは自分の興味(物理大好き)に従って次々とやりたいことを見つけていくんですが、ときどき迷いも感じるところにも好感が持てました。将来が不安で挫けそうになるとき、風車への情熱がある日無くなるかもしれない恐れも素直に書かれていて、共感できます。だからこそ、彼が見出されたときに感動するんですね~(T^T)

でもね、この話はウィリアムが一人で頑張ったから美しいんじゃないんですよ。

やっぱり個人の努力だけでは限界があると思うんですよね。ウィリアムのことをジャーナリストたち、さらには彼を支援することになった人達が見つけなかったら、ずっと変わらず、いまごろマラウイで農民をしていたかもしれません。素晴らしい才能や情熱を持ってるのに誰にも気づかれない若者が世界にたくさんいると思います(日本にも)。

最初からウィリアムみたいに自力で風車を作ったりできなくても、子供や若者はみんな可能性を持ってるんだから、大人は若者に可能性を見出して伸ばしてあげる手伝いをしなければいけないと思いました。ウィリアム自身、いまの自分があるのはサポートのおかげで、自分も将来は仲間たちと新しいアフリカをつくっていきたい、と書いています。自分だけ救われればいい、というんじゃないんですね。頭が下がります……。日本のトップの人達も利益だけじゃなくてもっと社会に貢献してほしいですね(お前もな!)。
ちなみに、最初に彼をサポートした人達は、L・ジョン・ドーアやジェイ・S・ウォーカー(プライスライン社の創業者)などです。


↓日本語版ではいま売れっ子の池上彰さんが解説してるようです。(Amazonより引用)

「学校の図書館で出合った本がきっかけで、人生が切り開かれていく。学ぶということが、これほどまでに人生を豊かにしてくれるとは。私たち日本人が忘れていたことを、この本は教えてくれます。日本の子どもたちが、ウィリアム少年のように目を輝かせながら、本をむさぼり読む。こんな日の来ることを願っています」
(本書解説「知識が力となるために」池上 彰より)


池上さんの感想は、そのとおりだと思うんですが、私はこの本を読んで、子供たちが「自分で学ぶ」の大切さと同時に、「大人が子供たちに教育を与えてあげる」ことの大切さも感じました。

長ったらしくなりましたが、大人も子供もとても快いパワーを貰える本なので、良かったらぜひ読んでみてください!


【ウィリアム・カムクワンバ公式】



英語が平易なので、洋書もお勧めします。

ハードカバー版
The Boy Who Harnessed the Wind: Creating Currents of Electricity and Hope
William Kamkwamba Bryan Mealer
William Morrow
売り上げランキング: 60718

ペーパーバック版
The Boy Who Harnessed the Wind
William Kamkwamba
HarperTrue
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基本的に映画、音楽、本は洋物が好きです。映画はSF、ホラーや奇妙なものが好き。ジェームズ・キャメロンとかジョン・カーペンターとか。でも雑食です。面白ければいいんです。

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