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SFスパイアクション映画『インセプション』をレビュー

 クリストファー・ノーラン監督の新作映画『インセプション(INCENPTION)』を観ました! 正規の公開日は23日(金)のところ、3連休のあいだだけの先行上映で一足早く鑑賞。



《あらすじ》
 ときは現代とほとんど様相が変わらないものの高度な技術が開発された時代。産業スパイグループのリーダー、コブ(レオナルド・ディカプリオ)はクライアントが指定したターゲットの夢に潜り込み潜在意識から「アイデア」を盗む仕事に従事していた。普段は「盗みとる」任務をしているコブだが、今度のクライアントである大物実業家サイトー(渡辺謙)からは、ライバル企業の後継者である御曹司(キリアン・マーフィー)に「インセプション(植えつけ)」を行なってほしいと依頼される。跡取り息子の潜在意識に「父の築いた巨大企業を壊して自分の道を歩む」と摺り込んで、戦わずして競合企業を潰そうという目論見だ(小ずるいですな~)。「インセプション」は危険なのでコブは一度は依頼を断るが、成功報酬として犯罪歴を消すとサイトーにチラつかされる。実はコブはある悲しい理由から国際指名手配犯になっていて、アメリカに残してきた幼い子供たちと離ればなれになっていることに苦しんでいたのだった。コブは子供たちに会いたい一心で危険な任務を引き受ける。しかし、それにより自分の心の傷と対決せざるを得なくなるのだった――。


 感想、すごく面白かったです。頭脳派映像クリエイター、ノーラン監督は〈夢〉〈潜在意識〉といういつの時代も興味を引きつける題材に〈アイデア〉〈共有〉という現代的なキーワードを結びつけて新感覚SF映画を造り上げました。興行的にも大ヒットしてるみたいですね! 「“ジェームズ・ボンド”ミーツ“マトリックス”」という宣伝文句が付けられているみたいですが、私も『オーシャンズ11』等の泥棒ものとかスパイもの+『マトリックス』って感じだな~と思いながら観ていました。『アバター』っぽさも感じました。「俺の映画を一言にまとめるな!」と言う監督の声が聞こえてきそうです。
 異星パンドラが舞台の『アバター』が『マトリックス』に例えられたように、『インセプション』の「夢」も「仮想現実空間」と考えることができます。「夢と現実の区別がつかなくなる」描写や「共有」の考えについては動画共有サイトやSNSなどのインターネット世界と重なって見えました(さすがに区別がつかなくなることはないけど)。ネット上では表現・作品が盗まれたりすることもありますしね。

 ターゲットの夢に侵入しつつもスパイメンバーの意識が紛れ込んでくる(これが「夢の共有」?)箇所がとても面白いのですが、複雑なので「共有」の概念についてはいまいち理解しきれない部分もあります。分かる範囲で感想を少々。

〈面白かった点〉
・夢世界の概念がとても良く練りこまれていて、映像もスリリング。「夢のなかの夢」「夢のなかの夢のなかの夢」と、どんどんステージを変えて意識の深きに潜っていくのは予想外でした(予備知識をあまり入れずに観ました)。重なりあう夢の階層は別ステージだけど上の世界が下の世界に影響を与えているところは「なるほど~」と感心(えらそう)。時間の流れ方も違うんです。1階層目の夢の世界での1分が、例えば2層目の夢のなかでは20分……という具合に下の階層に行くほど時間が遅い。ここらへんの時間感覚を視覚化した映像は『メメント』を撮ったノーラン監督らしさが垣間見えました。リメイク映画の花が咲き乱れているネタ切れ中のハリウッドにはノーラン監督の夢に潜ってアイデアを盗みたい人たくさんいるでしょうな。
・夢に侵入するミッションのために下準備をするシーンやディカプリオ率いるスパイグループのスペシャリストたち〈抜き取り屋(Extractor)、ポイントマン(Point man)、偽造師(Forger)、調合師(Chemist)、設計士(Architect)、観光客(Tourist)〉の仕事ぶりが分かるシーンが往年のスパイ映画を彷彿させる。ロールプレイングゲームみたいでもある。
・コブの妻(モル)役のマリオン・コティヤール(『エディット・ピアフ/愛の讃歌』)に感化されてか「愛の讃歌」が劇中で使われている。ノーラン監督は全て計算づくですよ!

〈個人的マイナス点〉
・「インセプション」任務よりもディカプリオ演ずる主人公の内面に焦点を絞っているように感じられ、スパイ映画らしいワクワク感が薄いかも。ターゲットの跡取り息子側の話の方をもっと見たかった。
・キャラクター自身にさほど魅力を感じない。ストーリーだけで手一杯?
・任務の進め方について登場人物たちがセリフで説明するため、疲れる。
・最初から全速力! おまけにシリアスなので最後までリラックスタイムがない。

 個人的に「今ひとつ」と思うところもあるのですが、このアイデアを1作で終わらせるのはもったいない! 続編を見たい! と思うほど面白かったので、どうぞ頭脳と体の滋養を取ってからご覧になってください!

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基本的に映画、音楽、本は洋物が好きです。映画はSF、ホラーや奇妙なものが好き。ジェームズ・キャメロンとかジョン・カーペンターとか。でも雑食です。面白ければいいんです。

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